Office365 Outlookで何度も認証を求められる現象について

どうやら特定のバージョンで発生する「既知の問題」だそうです。マイクロソフト社より、パッチも出ているようです。この現象に遭遇しているユーザさん、多いみたいなので共有しておきます。

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Windows 10 バージョン1703 以降で、Office 2016 ( 月次チャンネル 16.0.7967 以降 ) を使用すると、OfficeはWebアカウントマネージャ(WAM)機能を利用します。

上記バージョン以上の組み合わせの利用を開始してから、Outlookにて何度も認証を求められるようになった場合、WAM機能が原因となっている可能性が高いとしてレジストリでのWAM機能を無効化する方法にて現象が回避できたという情報があります。

WAM機能には既知の問題があり、Windows10 バージョン 1703 につきましては2018年4月17日(US 時 間) に修正プログラムをリースしております。

■情報
April 17, 2018—KB4093117 (OS Build 15063.1058)
URL:https://support.microsoft.com/en-us/help/4093117/windows-10-update-kb4093117

■パッチダウンロード
http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4093117
(2020年5月追記:パッチ提供は終了。通常のOffice Updateの中に含まれているようです。)

■修正プログラムの適用が難しい場合、レジストリ操作でOfficeのみWAM機能を無効化
レジストリ : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common\Identity\
種類:REGDword
名前:DisableADALatopWAMOverride
値:1

■DisableADALatopWAMOverride を設定する影響について
【レジストリの影響】
Office 製品で WAM を使用しないという従来のADAL での認証動作に戻すためのレジストリとなります。そのため、Office 製品以外がこのレジストリ設定の影響を受けるとはありません。

【WAM について について】
Webアカウントマネージャー(WAM)は、新しい認証フレームワークのことです。
Windows10バージョン1703以降で、Office 2016(月次チャンネル 16.0.7967以降) を使用する場合、既定ではWindowsOSのWAM機能を利用して認証行います。

上記バージョンの組み合わせではない環境においてはWAM機能は有効化されていないため、従来のADALでの認証となります。
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